菓子店舗詳細

店舗情報

粉吉(ふく福団子)

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 創業は明治22年。戦前・戦後を通じ和歌山市の台所といわれた萬市場で、出来たての和菓子をお届するべく毎朝2時・3時より製造・販売を行ってきた老舗和菓子店です。店内にはお団子や和菓子のほかプリンやカステラなどの洋菓子もご用意し、幅広い年代層のお客さまに親しまれています。また、毎月1日はお客様感謝デーとして、粗品のプレゼントなどを行っています。
業種
和菓子
店舗名
粉吉(ふく福団子)(こうきち ふくふくだんご)[ 有限会社粉吉 ]
所在地
和歌山県和歌山市土佐町2-28
電話番号
073-432-2200
販売責任者
日方 新次郎

商品情報(1)

こだわりの逸品

黒みつ寒天

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 私の父がいろいろ試した結果これが一番いいということで、大阪から20キロ単位で仕入れている“糸寒天”を主材料に使っています。海藻から抽出して固めたところてんを糸状にし、凍結乾燥して仕上げたもので弾力のあるなめらかで繊細な食感が特徴です。1個(本)あたりのお値段:168円(税込)

こだわりの技

P1040749 寒天は砂糖を入れて水の分離を防ぐのですが、あまり砂糖が多すぎると独特ののど越しと食感に支障をきたしてしまうため、少なめに使用しています。また、寒天を煮詰める際の火加減や固める際の温度調節にも細心の注意を払っています。

商品開発ストーリー

 父の代から製造販売しているので、かれこれもう50年ぐらいになります。もともとなじみのお客さまから「もっと薄い感じの寒天を作ってくれないか」という要望があり、作りはじめたのがきっかけです。

商品情報(2)

こだわりの逸品

三年坂かすてら

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 卵は“紀州うめたまご”を使用しています。昔から和歌山の一部では夏場に弱った鶏に梅酢を飲ませる風習があったそうなのですが、その風習を生かし紀州の梅酢エキス(梅BX70)を混ぜたえさで育てた鶏が産んだ卵を“紀州うめたまご”といい、栄養価が高く新鮮な卵として知られています。さらに“みかんはちみつ”も原材料にとり入れています。1個(本)あたりのお値段:525円(税込)

こだわりの技

 かすてら作りにおきましては、卵の黄身と白身を一緒に泡立てるのではなく、黄身と白身を別々に泡立てています。手間は2倍かかるのですが、その分しっとりふわっとした食感を実現することができました。

商品開発ストーリー

 約4年前、私が東京での修業を終えこちらに戻ってきてから作りはじめた商品です。とにかく食べ口のいいカステラを作りたくて、作り方をはじめいろいろと試行錯誤を繰り返しながら商品化しました。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 「自分が買って食べたい品物を作れ。良い材料を選べ。どんなに良い技術をもってしても、材料が悪ければ美味しい和菓子はできるわけがない」という初代からの言葉を守りつつ、コンビニエンスストアに真似のできない商品を作りたいというのが、今のいちばんの思いです。
 将来的には、製造過程もお客さまに見ていただけるような店舗にしたいという夢を描いています。創業当初からの味を継承しながら要所要所で改良を加えたり、また新しいアイデアをとり入れるなどして、より喜ばれる商品づくりをしていきたいです。当店では1個84円からお好きな商品を自由にお選びいただける和菓子バイキングを行っているのですが、和菓子を通じて季節感や色合いをもっともっとお客さまに楽しんでいただけたら、まさに和菓子の職人冥利に尽きると思います。

お客様からの声(評価)

 特に印象深いエピソードとしましては、以前なじみのお客さまのところのおじいちゃんが病気で自分の力では何も食べられなくなってしまったとき、当店の黒みつ寒天ならつるりとしているので食べられるのではないかと考え、ご家族の方が買って行かれたことがあります。残念ながらそのおじいさんは間もなく亡くなられてしまったのですが、最期に黒みつ寒天を美味しそうに食べられたというお話を後日ご家族の方からお聞きし、とても心が熱くなったことを憶えています。

安全性について

 とにかく鮮度を第一に考えていることから、保存料は一切使っておりません。できるだけ美味しく食べていただきたいので、2日以内にお召し上がりになられることをおすすめしています。

おすすめの菓子店のご紹介

 同じ和歌山市内にある「鶴屋忠彦本舗」さんと「紫香庵」さんです。鶴屋さんは特に最中がおすすめで、なかでも“柚もなか”はあっさりとした餡に柚子の香りを加えた上品な味で評判の商品です。紫香庵さんは和菓子のほかにも、抹茶生地のロールの中に黒糖わらびを2本いれた“抹茶わらびロール”などが人気のお店です。